2名の組合員に対する不当な理由での雇い止め解雇撤回を求め、東部労組市進支部は裁判を闘っています。
この闘いが6月24日の「秋田魁新報」で紹介されました(上画像)。
市進が行っている不当なやり方に対する社会的反響は大きくなっています。
市進はただちに不当な雇い止め解雇を撤回すべきです!
2名の組合員に対する不当な理由での雇い止め解雇撤回を求め、東部労組市進支部は裁判を闘っています。
この闘いが6月24日の「秋田魁新報」で紹介されました(上画像)。
市進が行っている不当なやり方に対する社会的反響は大きくなっています。
市進はただちに不当な雇い止め解雇を撤回すべきです!
(和解成立をうけ、裁判所前で弁護団と)
不当な「アサイン停止」(事実上の解雇)を跳ね返し、職場復帰が確定!
阪急トラベルサポートより不当な「アサイン停止」(事実上の解雇)を受け、その撤回を求めて4年間闘ってきた全国一般東京東部労組HTS(阪急トラベルサポート)支部塩田委員長の職場復帰が裁判所での組合側勝利和解により確定しました。
「週刊金曜日」09年2月20日号に掲載された派遣添乗員の労働実態に関する記事を理由に同年3月、「アサイン(仕事の割当)停止」(事実上の解雇)を受け、職場復帰を求め闘いを続けた塩田さん。会社はアサイン停止の解除を命じる東京都労働委員会(11年2月)、中央労働委員会(同11月)命令に従わず、また、中労委命令取り消しを求める行政訴訟における東京地裁(今年3月)での会社請求棄却判決(中労委命令を支持)に異議を唱え、控訴。しかし、東京地裁は判決と同日、「争いを続けたとしても、労働委員会の命令は守れ」との主旨を過料の制裁を背景に命じる「緊急命令」を発し、5月、会社はこの緊急命令に従う旨を表明しました。
★緊急命令履行までの経過詳細
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/4e11fde208035f5104af51915f777602
これを受け、7月に始まった控訴審で東京高裁は和解を勧告。そして7月26日、塩田さんの職場復帰を正式に確認する組合の勝利和解が東京高裁で成立しました。塩田さんは近日中にも添乗を再開します。
一人の派遣労働者が不当な扱いに屈することなく労働組合で闘い続け、職場復帰をかちとった意義は非常に大きいものがあります。この勝利は塩田さん自身のがんばりと組合の闘い、弁護団のご尽力、そして多くの仲間からの物心両面に渡るご支援によってかちとられたものです。改めて御礼申し上げます。
東部労組HTS支部は塩田さんの職場復帰を大きな契機に、長時間労働の是正をはじめとするすべての闘いに勝利する決意を改めて固めています。
写真・市進学院は講師いじめをやめなさい!
みなさんへ
2013年5月にNPO法人労働相談センターと東部労組に寄せられた「職場のいじめ」相談メールをまとめて報告します。
大人の社会でこれほどのいじめが繰り広げられています。これで、どうして子供の世界でいじめがなくなるでしょう。
子供たちのためにも職場のいじめに泣き寝入りせず一緒に闘いましょう。
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「職場のいじめ・嫌がらせ・パワハラ」メール相談事例(2013年5月分)のまとめ
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2013年7月31日
1) <ユニクロの「私物チェック」> アルバイト。全員退勤時、レジで社員や準社員の決まったスタッフから私物チェックを受けないと帰して貰えない。理由は「店舗は商品のロス率が高いから、万引きなどで盗まれたら内部犯行としてアルバイトを庇えない」というのです。人権侵害にならないのか。
2) 行政の外郭団体職員。公務員のパワハラ、モラハラがひどくやりたい放題です。毎日出勤するのが怖い。
3) アルバイト。親族会社の兄弟経営者の横暴。気に入った女性アルバイトにだけ依怙贔屓して、残りの男性アルバイトには罵声を浴びせ、怯えさせるなど我が儘し放題。
4) 一年前、部長が「一年後の昇給と希望部署への異動」を約束した。一年経ったので聞いて見ると「じゃあー辞めてもらうね」と言われてしまった。
5) トラック運転手。仕事中にトラックを柱にぶつけるなどの事故を起こし、その修理代など総額85万円を自腹で毎月給料から天引きされ、今までに40万円は払っている。毎日15時間労働で有給休暇もなく辞めたいが、「一括で返せ」と言われそう。
6) 10名ほどの会社。退勤はワンマン社長の許可がでるまで出来ない。社長が帰る時が全員の退勤時間。残業代は出るが、毎日が「付き合い」残業で苦痛。社員の些細なミスに対して日常的に社長の執拗な叱責もあり社員は次々に辞めていく。
7) ガスト。大学生の準社員。店長の日常的な嫌み発言が我慢できない。仕事は詳しく教えてくれないのに、質問すると「○○○大学なのに、へーずいぶん受け身なんだね」と言われる。
8) 給食センター。女性上司の「バカじゃないの」「アホが」「早くしろよ」・・・の毎日の暴言やガムを噛みながら睨んでくる態度に、怖くて手が震え、怯えてお腹が痛くなり、涙が出てくる。
9) ひとりの上司から、度々愚痴られ、嫌みを言われ、罵倒される。「あいつは日本語がわからない」と大声で言ったりしている。これはパワハラに当たるか。
10) 女性社員の中でいじめにあっている。病気になって手術をして復帰してからシカトが始まった。今は無断で欠勤している。このまま辞められないか。
11) 契約社員。半年以上、暴言や無視されたり、プリントを手渡しでなく顔に向かって投げられるなどの仕打ちを受けている。
12) 会社内でロッカーや車が勝手に合い鍵等で開けられて悪戯されている。だいたい誰がしているか予想できる嫌がらせだが証拠もなく手の打ちようがない。
13) パート。整骨院の受付。自分とアルバイトの女性が、先生たちから執拗なイジメに遭って自殺するまで追い詰められている。
14) 正社員、勤続5年。「辞めちまえ」「アホ女」と暴言を吐いた上司を社長に直訴したが未だ処分されない。
15) 上場企業で営業。リストラ対象になり、職場の中で根も葉もないセクハラ疑惑の噂を流されるなど陰湿ないじめにあっている。今まで仲の良かった同僚まで加担している。
16) すかいらーく系の会社に勤める夫。毎日深夜1時に帰宅。休日出勤も多い。パワハラ上司の下で、うつ状態になり毎日「疲れた」と言う。このままでは過労死してしまうのではと心配している。
17) 2年前から上司のパワハラが始まった。個室で数時間に亘り説教し、人前で怒鳴る。「迷惑」「足手まとい」「人としておかしい」「辞めてほしい」と心ない言葉を浴びせてくる。
18) 勤続3年の女性正社員。社長と私ともう一人の女性だけの職場。社長はもうひとりの女性と妙な関係らしくその女性に対しては大変親切に対応しているが、こちらにはパワハラやいじめのやりたい放題。毎日泣かされている。
19) ジョナサン。リーダーから顎でこき使われ、次々にひとりでは到底出来ないほどの過酷な仕事をぶつけてくる。いじめに耐えられそうにない。
20) 祖母が脳梗塞で倒れ危篤状態になり、上司に休日出勤と残業を断ったら、その後上司は不機嫌になり「お前をクビにすることなど簡単だ」と暴言を吐いてきた。怖くて堪らない。
21) スーパーでアルバイト。店舗内で怪我をする労災になったが、社長から「働かない人」というレッテルを張られ、みんなの見せしめとされた。
22) 高校3年生。飲食店でアルバイト。夜9時半までの8時間以上の労働や「あんた、これくらいも出来ないの?」などの厳しい言葉で体調も崩したので退職をお願いしたら「損害賠償を請求する。何かしらの処置を求める」と言われ恐怖している。
23) 名ばかり管理職。長い拘束時間で苦しんでいる。残業代も出ない。社員や管理職には土曜休日は月1日だけ。経営者のみ完全土日休日。その言いぐさは「会社を守る重責がある。疲労が社員とは比べものにならない」というもの。
24) 会計事務所の代表者のパワハラ。退職の意思を伝えてから2ヵ月間引き継ぎを強要された挙げ句「法律家をなめるなよ!会社のことも考えずに一ヶ月ぐらいで辞めるなんて勝手な事を言いやがって、覚悟しておけ」とのメールまで寄こした。
25) 放射線技師。20年も勤めた病院の上司のパワハラがひどい。我慢できず退職を決意したが、どうにか病院と上司に謝罪してほしい。
26) 独身女性。一人の既婚男性社員が常に社内で付きまとってくる。「君の存在が、俺が職場で働く大きな理由だ」「みんな不倫している」等言ってくる。相手にしないでいたら突然逆上されて、わなわな震えながら支離滅裂に罵声を浴びせてきた。
27) 退職して給料をもらいに会社に行くと社長から「お前がパソコン壊して辞めたから修理代払え」と言われた。身に覚えがないと言うと「おんどりゃー、人なめとったらアカンどー、わし誰やおもとんじゃー」と怒鳴られ怖くてガクガクした。本当に支払う必要があるのか。
28) 友人が勤めている茨城県内の会社形式の○○農場。労基法通りの休みがない。残業代もない。
29) 高卒で入社したばかりの事務員。電話応対が慣れなくて辛くて堪らない。クレームもあり、嫌で嫌で誰にも相談できる人もいなく苦しい。
30) レストラン。オーナーの暴言、パワハラ嫌がらせが酷すぎる。酷いときは仕事が終了した夜の12時から説教が始まり朝まで続きます。殴る蹴るの暴力も振るう。疲労、倦怠感、嗚咽・・・ついに耐えきれずに爆発して無断欠勤を続けた。オーナーが「多大な損害を受けたから損害賠償を請求する」と言っているそうだが、納得できない。
31) 団体の管理職。「次の事務局長を」と打診されたが断った。その後突然30年いた部署から予算も部下もいない離れ小島に異動させられた。うつになり睡眠薬を飲んでいる。これもパワハラに当たるか。
(写真=ワタミ経営者の参院選出馬に反対して今年6月に自民党本部に要請したワタミ過労死遺族)
第7回中島富雄賞授賞式への皆さんの参加をお願いします!
8/4(日)過労死をなくそう!龍基金 第7回中島富雄賞 授賞式
ワタミ過労死遺族の闘いを応援してください!
過労死防止基本法を制定しよう!
〜記念講演〜
「労働は商品ではない〜命と働く尊厳を守るために〜」
講師:東海林 智さん
(『毎日新聞』記者、新聞労連前委員長)
日時:2013年8月4日(日)午後1時〜(午後12時半開場)
場所:すみだ産業会館ホールD(JR錦糸町駅南口すぐのデパート丸井8階)
地図 http://www.sumidasangyokaikan.jp/access/
参加費:無料
主催:過労死をなくそう!龍基金
後援:NPO法人労働相談センター
協賛:『週刊金曜日』
問い合わせ:NPO法人労働相談センター内「過労死をなくそう!龍基金」事務局の須田
電話03-3604-1294 FAX03-3690-1154 メールconsult@rodosodan.org
過労死をなくすために活動している「過労死をなくそう!龍基金」は、第7回中島富雄賞授賞式を8月4日(日)午後1時から東京・錦糸町のすみだ産業会館ホールDで開催します。
当日は居酒屋のワタミで2008年に過労自殺した森美菜さん(当時26歳)の両親である豪さんと祐子さんが出席し、ワタミとの闘いの現状を報告します。ワタミ渡辺美樹前会長の参院選立候補に反対して自民党本部前で6月28日に抗議要請行動を行った動画も上映します。ブラック企業に怒る皆さんのご参加を是非お願いします。
第1部の授賞式では、過労死をなくす立場からキャンペーン報道している『東京新聞』の中沢誠記者と皆川剛記者、『産経新聞』の小野木康雄記者の3人を表彰します。第2部では『毎日新聞』記者で新聞労連前委員長の東海林智さんが「労働は商品ではない〜命と働く尊厳を守るために〜」と題して記念講演を行います。また、当日は「過労死防止基本法」の制定を求めて活動している全国過労死を考える家族の会代表の寺西笑子さんのアピールも予定しています。
(下の写真=記念講演を行う講師の東海林智記者)
授賞式を協賛いただいている『週刊金曜日』よりメッセージが寄せられましたので以下に掲載します。
「過労死をなくそう!龍基金 第7回中島富雄賞授賞式」によせて
2013/8/4
『週刊金曜日』発行人 北村肇
新しい奴隷制がすでに社会に浸透してしまっています。「支配者」はムチを使いません。直接、奴隷の命を奪うわけではありません。生かしたまま、徹底的に労働を搾取する。「使い物」にならなくなったら平然と捨て去る。これが21世紀型奴隷制の姿です。
「支配者」にとって、労働者の過労死は痛くもかゆくもありません。奴隷は「人間」ではなく、取り替え可能なパーツにすぎない。だからその死は「機械部品が壊れた」程度のことなのです。
もっと怒りましょう。心の底から。人間の尊厳を踏みにじるほど、許せないことはありません。考えることも涙を流すことも奪われ、人としての誇りすら感じるいとまもないままに死を迎えた人々。その無念をはらすため、考え、怒り、行動するのが私たちの責務です。
(上の写真=中島代表から表彰状を受け取る3人の新聞記者)
〜「過労死をなくそう!龍基金」第7回中島富雄賞授賞式〜
過労死問題を追及している新聞記者3人が受賞
ワタミ過労死遺族が決意「ワタミが責任を認めない以上、闘いは死ぬまで続く」
東海林智さんが講演「過労死防止基本法制定を労働者の闘う武器に」
過労死をなくすために活動している「過労死をなくそう!龍基金」は8月4日、第7回中島富雄賞授賞式を東京・錦糸町で開催し、過労死問題を追いかけている東京新聞の中沢誠記者と皆川剛記者、産経新聞の小野木康雄記者の3人を今年の受賞者として表彰しました。ワタミで長女を過労自殺で亡くした両親の森豪さんと祐子さんが出席し、「ワタミが責任を認めない以上、闘いは死ぬまで続く」と決意表明しました。毎日新聞記者で新聞労連前委員長の東海林智さんの記念講演もあり、146人が集まりました。
授賞式の冒頭で、龍基金の中島晴香代表の夫である富雄さんと前沢笑美子副代表の長男である隆之さん(いずれもファミリーレストランすかいらーくで過労死)、ワタミで過労自殺した森美菜さんに参加者全員で1分間の黙祷を捧げました。主催者として中島代表が「なぜ過労死がなくならないのか。残された者の悲しみは大きいが、頑張って過労死のない社会をつくっていきたい」とあいさつしました。
(下の写真=過労死した犠牲者に黙祷を捧げる参加者)
龍基金の事務局を務める須田光照さん(全国一般東京東部労組書記長)がワタミ過労死問題の経過を報告し、東部労組に加入した遺族による昨年9月のワタミ本社への申し入れ行動と今年6月のワタミ渡辺美樹の参院選立候補に反対して自民党本部前で行った要請行動をまとめたDVDを上映しました。ワタミ過労死遺族の豪さんは「渡辺美樹は選挙に当選したが、私たちには終わりがない。当選しようがしまいが、ワタミが責任を認めていない以上、闘いは死ぬまで続く。ワタミを追及することで1人2人死んでも構わないという風潮が広がらないように頑張っていきたい」と発言。祐子さんは「娘はワタミが語る社会貢献の夢に希望を持って入社したが、実態は違った。若者がだまされて入社しないような社会にしていきたい」と話しました。
(下の写真=闘いの現状を報告するワタミ過労死遺族の森夫妻)
中島富雄賞選考委員の福島みずほさん(参議院議員)、平野敏夫さん(医師/東京労働安全衛生センター代表理事)、玉木一成さん(弁護士/過労死弁護団全国連絡会議事務局長)、金澤壽さん(全労協議長)、木下武男さん(昭和女子大学特任教授)がそれぞれ過労死をなくす思いを語りました。
授賞式では中島代表が3人の記者に表彰状などを授与。受賞の言葉として、中沢記者は「過労死問題のキャンペーンをやったきっかけはワタミ遺族の会見。その労働実態とカリスマ経営者のイメージの落差に驚いた。安倍政権で労働規制緩和が行われるなかで今後も過労死問題を追いかけていきたい」と話しました。皆川記者は「ワタミで働く人を取材して感じたことは、過酷な労働にも自分の成長のためには必要な修業期間として甘んじて受け入れている人が多いこと。ブラック企業と糾弾して切り捨てるだけではなく、ワタミで働く人たちに響くような報道を心がけたい」と話しました。小野木記者は「なぜ産経新聞で過労死を追いかけるのかという声をよく聞かれる。過労死問題には右も左もないと思う。遺族や労働者一人ひとりの思いが原点」と話しました。
第1部の最後に全国過労死を考える家族の会の寺西笑子代表が過労死防止基本法制定を求めるアピールを行い、中島代表が過労死防止基本法制定の請願署名を手渡しました。
第2部は東海林さんが「労働は商品ではない〜命と働く尊厳を守るために〜」と題して講演。東海林さんは、政府が導入を策動している限定正社員について「無限定正社員の存在を容認し、長時間労働被害がさらに拡大するものだ」と批判。「過労死防止基本法をなんとしても実現し、働く者の武器として使っていこう」と訴えました。
(下の写真=記念講演で「一人ひとりの人生に思いを寄せていくことを忘れてはいけない」と話す東海林さん)
ニチガスは団体交渉申し入れ書受け取りすら拒否!
「てめえ」「てめえら」暴力的言動の社員(?)が対応
東陽ガス(株)による一方的な業務廃止による組合つぶしを受けた東部労組東陽ガス支部。
■経過
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/6d44f7a6b252d9864f79d2a2e1e4f24b
8月6日、組合は東陽ガス(株)の実質的親会社と言える日本瓦斯(ニチガス)本社を訪れ、ニチガスに対する団体交渉申し入れを行いました。
東陽ガスはニチガスの株式保有率第3位であり、ニチガスは東陽ガスの実質的親会社であること、ニチガス顧問の弁護士事務所の弁護士が東陽ガス支部と会社との突然団体交渉に出席していることなどから見ればニチガスの責任も明らかであり、ニチガスは東陽ガス支部との団体交渉に応じる立場にあることは明らかです。
当日は東陽ガス支部組合員に加え、東部労組各支部・友好労組の仲間が平日の昼間にもかかわらず駆けつけてくれました。
ニチガスの対応は不誠実きわまりないものでした。労働組合の正当な団体交渉申し入れに対して「エレベーターが故障した」として部屋にも通さない、受付電話にも出ないなど、私たちの申し入れを実質拒否してきたのです。
果ては、対応に出てきたと思われる職制(?)は名前も名乗らず、肩書きすら明らかにせず、私たちに対して「てめえ」「てめえら」などチンピラ的・暴力的な言動をもって接してきたのです。
結局、ニチガスの対応は「申し入れ自体を拒否」というものでした。
東陽ガス支部組合員はじめ、参加者の怒りは頂点に達しました。
「給料ゼロで生活していけるのか!」「ニチガスは東陽ガスを指導しろ!」「一方的な仕事取り上げを許さないぞ!」「ニチガスは団体交渉に応じろ!」「ニチガスは東陽ガス労働者の雇用を保障しろ!」などのプラカードをかかげ、怒りのシュプレヒコール。足を止めて聞き入る通行人もいました。
このようなニチガスを組合はぜったいに許しません!
ニチガスの責任を追及するため徹底的に闘います!
ニチガスは団体交渉に応じろ!東陽ガス(株)を指導しろ!
2013月6月分にNPO法人労働相談センターと東京東部労組に寄せられた「辞めたくても辞めさせてくれない」労働相談事例の抜粋報告です。
強制労働、奴隷労働は絶対的重大な犯罪行為です。人は誰もが自由に仕事を選択し自由に辞める権利があります。強制労働、奴隷労働を強いる経営者に負けないで跳ね返しましょう。
*********************************************
「辞めたいのに辞めさせてくれない」相談事例の報告(2013月6月分から抜粋)
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2013年8月7日
1) デザイン会社。4時間のミーティングが個人否定、精神論の押しつけ等で洗脳に終始。仕事が気に入らないと3日連続15時間の説教。退職の意思を伝えると「あなたには100万円投資している。辞めさせるわけにいかない」と社長。
2) 病院の総務。正社員。上司とそりが合わず適応障害に。退職を申しいれたら「人間的、社会的マナーを考えろ」「残った人がどうなるか考えなさい」と辞めさせてくれない。
3) 会社都合で解雇され健康保険証を返して離職票までもらったのに、出勤してくれと言われて困っています。
4) 介護職。月13万円で残業をしても残業代は出ません。仕事もきつく体調もおかしくなったので辞めたいが、引き留められることがわかっていて中々言い出せない。
5) 芸能事務所。嫌な動画サイトへの出演などを強要されます。出たくない番組のオーディションをメールで断って欠席したら「賠償請求する」「実家にも賠償請求する」と脅してきた。
6) 30名ほどのブラック企業。社長から深夜、早朝、日曜みさかいなく電話やメールで命令指示がくる。24時間365日すぐに返信しないと怒られる。辞める人間には損害賠償で脅している。
7) 介護施設相談員。朝8時半から夜11時まで勤務しているが残業代は一日1時間のみ。心身とも疲れ果て退職を申しいれたが、「今は辞めさせられない。強行するなら会社も争う」と目の前で退職届けを破られてしまった。
8) 新卒の保育士。職員室でベテランの先輩たちが後輩の陰口や悪口ばかり言っている。子供たちのめんどうを見る人間がこんな言葉を平気で言えるのか信じられない思いです。退職を申しいれたが家にまで電話を掛けてくる。
9) 中小企業。事務の女性社員。二人とも妊娠と結婚で退職を希望しているが、社長が認めてくれない。もう2ヵ月も延ばされている。このままでは結婚も困難、妊婦の体調にも不安。
10) 生命保険会社の営業。もう2年前から退職希望を伝えているのに、退職させてもらえない。
11) 2ヵ月前に退職を申しいれたが、何度も面談は入るが退職届けは受理されない。転職先も決まっているのに、このまま退職を強行したら懲戒解雇やら面倒な事になりそう。
12) 風俗関係。退職を決意したが会社に450万円の借金がある。なんとか一括で返済する目処がついたが、オーナーは「借金を返してもダメ。今までどれだけめんどうを見てきたと思っているのか」と辞めさせてくれない。
13) 運送会社のドライバー。勤続10年。経営者が短気で感情的なため、もし辞めると言ったらゴタゴタになるのは目に見えている。
14) 10年勤続社員。土曜出勤が主婦である私に負担すぎるので退職を伝えた。社長は「次に入る社員を一人前になるまで指導しないと辞めさせない」と言う。
15) 学生。カラオケ店でアルバイト。学校が忙しくなり、辞めたいと店長に言ったら店長は「変わりの人間を二人連れてきたら辞めてもよい」と言う。
16) 生命保険営業。高いノルマを設定され、ノルマが達成されないとみんなの前で罵倒される。退職希望を二度伝えているが認めてくれない。
17) キャバクラ。女性。仕事が合わないので辞めたいと言うと「辞めたいなら辞めていいが、給料は払わないし無断欠勤で罰金を取る」と脅してくる。怖くてたまらない。
18) 勤続2年の美容室。オーナーがヒステリックで日常的に怒鳴ったり、酷いことを言う。雇用保険や労災保険もない。年末休暇や夏休みは賃金がカットされる。辞めたいと伝えたが「あと半年は勤める義務があるからだめ」というでたらめの理由で辞めさせてくれない。
19) 美容室。休憩もなく一日15時間労働。残業代や有給休暇もなく月14万円。辞めたいと伝えたところ「新しい人が入って仕事ができるまでは引き継ぎをしっかりやって欲しい」と言われたが応じなければいけないのか。
20) 美容師。腱鞘炎にかかり「退職届け」をメールでだしたが「チーフなんだからそんな我が儘は許せない。腱鞘炎で手が痛いなら受付をしろ」「会社として出来ることをする」と脅してきた。
21) 1年契約社員の保育士。朝8時から夕方4時30分の契約。子供が夏休みに入り、8時半の学童への送り迎えが必要になった。夏休み期間だけ9時出勤に変更出来ないかとお願いしたが断られた。退職するしかないが、こういう場合でも契約期間が残っていると辞められないのか。
22) 事務員。朝9時から夜8時まで働かされているが、タイムカードは17時に押さされている。残業代は一切でない。数日に一度は社長からの長時間にわたる罵倒の説教がある。退職届けを提出したが受け取ってくれない。
23) 介護の非常勤。3ヵ月前から退職希望を出しているが「良い辞め方をしないとこの業界は繋がっているから、あなたの心証が悪くなりますよ」と辞めさせてくれない。
24) 新入社員。入社時の約束より1万円低い給料。残業代もでない。休憩時間もない。退職したいが、社長は「退職は一年半前に申し出る事」となっていると言う。
25) 強盗に遭い、会社のお金を何十万円奪われてしまった。すぐに警察を呼び現場検証をしたが進展はない。会社からは「賃金の全額カット」「親戚・親に頭を下げて金を作れ」と言われている。辞めたいがお金を作るまで辞めさせてくれない。
26) 看護師。妊娠してつわりがひどく退職を申しいれたが「妊娠は病気でない。他の人が働いているのに無責任だ」と認めてくれない。
(初の団体交渉を終えて)
銀座・新宿・横浜で「EYS音楽教室」を経営する(株)EYS−STYLE(吉岡秀和社長)の労働者が7月5日、労働組合「全国一般東京東部労組EYS−STYLE支部」を結成しました。
組合員は20代前半から30代の若者たち。音楽教室でさまざまな楽器(バイオリン、ピアノ、チェロ、和太鼓、三味線、フルート・・・)を教える講師たちです。
この会社では社長のワンマン経営による法律違反、一方的な労働条件の変更がまかり通ってきました。残業代の不払い、「ペナルティ」「違約金」と称する減給、長時間労働・・・。このようなやり方に疑問をもった40名近くの若者たちが団結し、労働組合を結成しました。
7月31日、EYS−STYLE支部は初の団体交渉に臨みました。
当初、社長は団体交渉に応じようとしないなど、不誠実な対応をとりました。それに対し「ストライキだ!」の声が上がりました。その声に組合員全員が賛同の声を上げます。この迫力、真剣さ。社長はついに団体交渉に応じたのです。
団体交渉においても、支部組合員はストライキを辞さず社長と対峙しました。双方紳士的な話し合いの中、社長は組合の要求をほぼ受け入れ、
・「ペナルティ」についての減給を今後行わない。過去に徴収した減給分は返還する
・法律通りの休憩時間を与える
・法律通りの年次有給休暇の取得を認める
・今後、労働条件については労使対等の立場で協議決定する
等を主な内容とする「確認書」を労使双方で締結しました。
自ら闘いに立ち上がり、自らの手でつかみとった要求です。
EYS−STYLE支部は今後もこの会社における労働者の待遇改善のため闘っていきます。
みなさんの激励をお願い致します!
EYS音楽教室で働くみなさん!
安心して働ける・レッスンができる職場をつくるため、EYS−STYLE支部に入りましょう!
連絡先
全国一般東京東部労働組合・同EYS−STYLE支部
http://www.toburoso.org/
電話 03−3604−5983、03-3604-1294、03-5650-5539 担当:菅野(すがの)
メール info@toburoso.org
住所 東京都葛飾区青戸3−33−3野々村ビル1階
音楽ユニット「テラグラム」が新曲リリース
6月にNPO法人労働相談センターへの訪問を受け交流を深めた音楽ユニット「テラグラム」の三人組が、新曲『立ち上がれっ!』と『正社員という釣り求人at使い捨て主義ブラック企業』をリリースしました。
『立ち上がれっ!』は働く者への応援歌。決して突き放した扇動ではなく、思いっきりビートを利かせた力強いリズムのなかに「やさしさ」を散りばめています。
『正社員という釣り求人at使い捨て主義ブラック企業』では、正社員至上主義に対するアンチテーゼをぶち上げています。「正社員=安定」という図式に思いっきり疑問符を投げかける問題作。
ぜひとも、お聞きください。
音楽ユニット「テラグラム(TERAGRAM)」ホームページ.
http://teragram.seesaa.net/
立ち上がれっ! by テラグラム
正社員という釣り求人 at使い捨て主義ブラック企業 by テラグラム
<立ち上がれっ!>
不意に呼び止められ 「今日で解雇」と告げられ
ミスをした訳じゃない! 勤務態度悪くはない!!
寒い汗が出て 娘の顔がよぎる…
立ち上がれ 戦おう 俺たちも ついてるぜ!
「今日はミーティングらしいぜ」 同僚がうなだれてく
「休み前、飲もうか!」 その希望が砕け散る…
毎日サビ残 その上会議なのか!!
立ち上がれ 戦おう 俺たちも ついてるぜ!!
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<正社員という釣り求人 at使い捨て主義ブラック企業>
「そんな事じゃダメだ・・・」 家族のプレッシャー
脱フリーター宣言!とりあえずは求人サイト
正社員募集が、踊ってるじゃないか!!!
やってやる、今こそ!!! 親戚に見せつけるぜ
命死(名刺)ゲット! 正社員だ〜★
そろそろスーツがね板についてきた♪
ところが何故なんだか…「寝てない自慢」の社風で…
帰りたい帰れない・・・「何故できない??」 詰められ…
サビ残が、毎日!!! 親戚は「あら!」で済ます…
オマエだろ? 正社員至上主義
利用しているんだ ブラック企業はね!!!
正社員で釣りますぅ 「安定が欲しいでしょ?」と
使い捨て前提主義orz
みなさんへ
シリーズ「解雇理由」です。
2013年6月中にNPO法人労働相談センターと全国一般東京東部労組に寄せられた
メール相談の「解雇・退職勧奨・退職強要」事例からまとめました。
上司のパワハラやいじめでうつ病などの病気になり、
今度はその病気を理由に解雇されるケースが続く。酷すぎだ。
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シリーズ「解雇理由」2013年6月分
(「解雇・退職勧奨・退職強要」のメール相談事例のまとめ)
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2013年8月12日
1)職場の酷いいじめが原因で体調を崩し頻繁に休まざるを得なくなった。課長から電話で「退職して治療し、次の職場を探したら?」と言われた。
2)家族経営の零細企業。月100時間を超える残業や個人の人格を否定するパワハラでうつ病を発病して診断書を提出して休んでいたら、突然会社から「就業規則で、入社一年未満の者は休職は一ヶ月で自然退職と定めてある」と連絡が入った。このままでは保険証も使えなくなり、傷病手当も貰えない。ひどい。
3)職場のストレスで診療内科に通院し、医師より休職を勧められたので上司に届けたら、上司はすごい剣幕で「休んでもいいが、あなたへの信用は無くなった。減給する」と言うので、恐怖から「やめます」と言ってしまった。
4)交通事故に遭い、医師の診断書で3ヶ月病気休業した。復職したが、正社員からアルバイトに降格させられた。休業中の厚生年金と健康保険料を給料から天引き徴収された後、クビにすると言われた。
5)会社のリストラと上司のパワハラが原因でパニック症になるが、会社は病気休業を認めてくれず、退職を余儀なくされた。
6)病気休職の後の復職について、「復職しても適した仕事に就くことはできない」と言われた。また、「減給か退職どちらか選べ」と迫られている。
7)社内旅行の宴会で酔っ払ったらしく、翌朝起きたら怪我をしていた。病院に行ったところ骨折していた。休業したら、会社から連絡があり「働く場所がないから辞めてもらう」と言われた。まだ傷病手当の手続きもしていない。
8)病気がちで、今年に入って月2日ほど有給休暇で休んだ。先日社長から呼び出され退職を迫られた。その理由は「有給休暇を周りは誰も使っていない。悪い影響がでる」というもの。退職を断ったら「今後半年間、一日でも休んだらクビ」と言われた。
9)ホテル。見習い3ヶ月からアルバイト身分へ。その後「正社員にするから」と5年間たった。「正社員の話は?」と聞くと逆ギレされてしまう。残業代、有給休暇もすべて無し。挙句にいきなり「この仕事合わないんじゃないか」「明日から出て行ってもらうから」とクビにされ寮も追い出された。
10)勤続14年。社長からセクハラを受けるようになった。社長の行為を拒むと「やらせてくれないならクビだ」と怒鳴られた。人事のひとからも「退職して欲しい。社長のセクハラは極秘にするように」と言われた。
11)社長から交際をしつこく迫まれ、何度断っても止めてくれずやむなく退職した。ハローワークには、決定的な証拠として社長のメールのやりとりを印刷して提出したのにハローワークは「第三者の証言がなければセクハラが原因の会社都合退職として認めない」と許せない対応。
12)勤続20年後の異動先で一年間のいじめに遭う。自分を汚い物のような扱いをされ、話もしてもらえず、一年後上司から「私は会社へ迷惑をかけました。すみません」との謝罪文提出を命じられた。「殴り殺すぞ」と脅され解雇された。
13)パート。週5日のフルタイムで勤続10年。社長から「経営不振」で解雇された。会社都合退職で手続きをすると約束したのに「退職願い」を書け、また、失業保険が未加入のため過去2年分の自己負担分を給料から引くと言ってきた。
14)サービス付き高齢者専門住宅でパート。施設長から「敬語ができない」「雰囲気が暗い」「お前はどこでも使えない」等好き放題言われた。このままでは解雇にされそう。
15)日常的に「さっさとやれってんだよ」と怒鳴られたり、物も投げられたことすらある職場。突然「もういらないから明日から来なくていい」と解雇された。普通解雇は30日前予告が必要なのでは。
16)左官屋。親方から突然「今月一杯で辞めてくれ」と言われたが、「今やっている仕事は最後までやれ」とも言われた。こんな状態では仕事に行きたくない。このまま行かなかったら何か問題がありますか。
17)勤続8年。突然の解雇に納得ができず解雇理由書を求めたら、あること無いことを書いてきた。8年間一度も注意すら受けていない内容ばかり。退職金の上積みも今後の生活の保障もない。
18)バーに勤務。オーナーから突然「次からこなくていい」とメールで一方的に解雇された。理由を尋ねても「解雇は経営者がかってに決められる。お前と話したくない」と言う。
19)妊娠5ヵ月。切迫流産の危険で入院中。会社は妊娠と入院を理由に解雇しようとしてきている。このまま解雇された場合、傷病手当、出産一時金、出産手当金は貰えますか。今後この不当解雇に対して、会社に損害賠償を支払わせるのは可能ですか。
20)朝8時から夜8時まで休憩も無しに働かされている。上司に改善して欲しいと話したところ「辞めていい」と言われた。どうしたら改善してもらえるか。
21)病気休職の後の復職について、「復職しても適した仕事に就くことはできない」と言われた。また、減給か退職どちらか選べと迫られている。
22)出版。勤続6年。無遅刻無欠勤、一度の始末書提出命令もささいな懲罰も受けたことはない。突然先月から一人の課長が些細なミスで叱責するようになった。何時間も罵倒したりし退職を強要しはじめた。ついには「セクハラ」までねつ造してきた。被害者とされた女性も「セクハラ」を否定している。これが原因でうつ病になった。うつの労災認定とセクハラでっちあげで慰謝料と関係者の降格を求めたい。
23)大手外食産業。会社が辞めさせたいパートに本部と人脈のあるパートから喧嘩を仕掛けトラブルを起こさせ、それを理由に辞めさせたいパートを解雇しようとしてきている。
24)新規オープン店舗に採用されたが、服装を理由に解雇された。
25)入社前にボーナスがでるという約束だったのに出ないことなどを社長に聞いたところ「そんなに社長をコケにするなら、もう君とはやっていけない」と言われた。「離職票を会社都合にして欲しい」と求めると「解雇を撤回するならペナルティを了解してもらう」と言う。
ブラックすぎるニチガスグループの労働者いじめ!
8月6日、東部労組東陽ガス支部は(株)東陽ガスが行ってきた不当労働行為について、事実上の親会社である日本瓦斯(ニチガス)に対して団体交渉申し入れを行いました。
暴力的言動をもって正当な団体交渉申し入れを拒否してきたニチガス。参加者はニチガス本社前での抗議行動を行い、「ニチガスは東陽ガスを指導しろ」等のシュプレヒコールを上げました。
■詳細
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/359b4f4ac38ccd601528a161d6045a69
ニチガスは団体交渉に応じろ!
東陽ガス(株)を指導しろ!
写真・夏期セミナー「ブラック企業への対抗方法を学びましょう!」
暑中お見舞い申し上げます
2013年8月14日
NPO法人労働相談センター
理事長 石川 源嗣
スタッフ一同
天候不順のなか暑い日が続いていますが、熱中症などにならずお元気でお過ごしでしょうか。
暑中お見舞い申し上げます。
日ごろより当センターの活動に対するご理解・ご協力に御礼申しあげます。
また当ブログ「労働相談センター・スタッフ日記」をご愛読いただき、まことにありがとうございます。
おかげさまをもちまして、NPO法人労働相談センター、全国一般東京東部労働組合、ジャパンユニオンの活動は順調に進展しています。
東部労組、ジャパンユニオンにつきましては、「スタッフ日記」に逐次掲載の通りです。
以下、NPO法人労働相談センターについて簡略にご報告いたします。
この数ヶ月の相談件数は、毎月700件前後で推移しています。
また、相談内容については、「いじめ関連」(「いじめ・嫌がらせ」相談+「辞めさせてくれない」相談+「セクハラ」相談)が相談総数の30%と、とびぬけて第一位となり、職場での働きづらさを象徴しています。
「労働相談ボランティア」は7月1日現在で、登録者数が375名に達しました。
日曜労働相談では、毎回、10人近くのボランティアのご協力で、来所面接相談が平均5〜6件、電話相談が20件前後、労働相談の見学・説明会参加が2〜3件という盛況を呈しています。
「スタッフ日記」読者の皆さまにありましても、労働相談・労働組合の見学・説明会を、ほぼ毎週、日曜労働相談の実施と併行して開催していますので、まだご参加されていない方はぜひ一度お出かけください。
「労働相談見学会・労働組合加入説明会・労働相談ボランティア説明会 ご案内」
http://www.rodosodan.org/2013/sodanannai2013.htm
今後は、さらに増大する労働相談に対応できる態勢を強化し、労働者の労働環境の改善に寄与するよう、スタッフ一同、労働相談ボランティアの皆さまと共に、努力していく所存です。
今後とも、NPO法人労働相談センターへのご理解・ご協力をお願いするとともに、「労働相談センター・スタッフ日記」のご愛読をよろしくお願いします。
ワタミ 過労死遺族の声をきけ!
この動画は、8月4日東京・錦糸町で開催された「過労死をなくそう!龍基金」第7回中島富雄賞授賞式で上映されたDVDです。
東部労組に加入した遺族による昨年9月のワタミ本社への申し入れ行動と今年6月のワタミ渡辺美樹の参院選立候補に反対して自民党本部前で行った要請行動をまとめました。
ぜひご覧下さい。ブラック企業への怒りの声をあげていきましょう。
(上の写真=東部労組メトロコマース支部で闘う非正規労働者の女性たち)
東京メトロ売店・非正規女性たちの闘いのDVD『メトロレディーブルース』完成!
メトロコマース支部の今後の闘いに絶大なご支援を!
東京メトロの地下鉄駅売店「メトロス」で働く非正規労働者の女性たちでつくる全国一般東京東部労組メトロコマース支部の闘いを映像にまとめたDVD『メトロレディーブルース』(26分・ビデオプレス作品)がこのほど完成しました。
DVDは、同支部が今年3月に非正規労働者への65歳定年制に反対してストライキに立ち上がり、5月で雇用打ち切りという会社側の方針を転換させ、定年後の組合員の継続雇用を勝ち取った闘いを中心にまとめられています。闘いだけではなく彼女たちの暮らしや思いが伝わるドキュメンタリー作品になっています。今年7月27日に開催された「レイバー映画祭」でも先行上映され、約450人の参加者から万雷の拍手を受け、大好評を博しました。
同支部は現在も東京メトロと直接の雇用主である子会社メトロコマースに対し、非正規労働者への差別の撤廃と定年制の廃止・継続雇用を要求していますが、会社側は頑迷な姿勢を崩していません。このまま会社側が方針を転換しない場合には闘いを再開するしかありません。このDVDを多くの人にご覧いただき、東京メトロ売店の非正規の闘いへのさらなる支援をお願いします。
DVDの申し込みはビデオプレス http://vpress.la.coocan.jp/ まで。
「有給休暇」関連相談事例から2013年6月にNPO法人労働相談センターと東部労組に寄せられた「有給休暇」関連相談から抜粋して以下の事例を紹介します。
有給休暇の取得に会社の許可は必要ありません。労働者が有給休暇で休む日にちを会社に届ければいいだけです。会社には断る権利はありません。
会社に与えられている唯一の手段は「時季変更権」だけです。しかし、会社が行使する場合は厳しい要件をクリアする必要があります。
「有給休暇を使ったため事業所全体!が廻らなくなる場合」に限り時季変更権は行使できますが、もともと有給休暇担当の代替え要員も用意していないような会社には到底行使できないでしょう。
退職者の場合は、そもそも退職後に「変更できる日」は無いわけですから、当然時季変更権は使えないわけです。
また、退職者に限っては、有給休暇の会社の「金銭での買い取り」も認められています。ただこれも会社側の義務ではありませんので、まずは取得の権利を主張しましょう。
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「有給休暇」関連相談事例から(2013年6月分)
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2013年8月19日
1) 退職が決まって残っている有給休暇30日間の取得を申請したら、10日分しか認めてくれないだけでなく、「有給休暇消化中でも、出勤してもらうかもしれない」と言われた。
2)アルバイト。退職時に「有給休暇の買い上げ」の署名をさせられたが、その金額がいつもらえるのかわからない。
3)チェーン店の焼き肉屋で勤続3年のアルバイト。有給休暇の存在自体知らされていない。3年間一度も使用したことがない。退職する時は買い上げてもらえるのか。
4)妊娠中の切迫流産の危険で有給休暇を使用して休んだ。ボーナス支給で3万円減額されていたので、その理由を聞いたら「有給休暇を使用したため」と言われた。
5)有給休暇の取得は今までは問題なく取れていたのに、昨年からの売り上げの減少を理由に有給休暇取得が難しくなった。上司に訴えても「細かいことをごちゃごちゃ言うな」と言う。
6)逓信病院。自己都合退職にあたり有給休暇の消化を申しいれたが、聞き入れてくれない。定年で辞める人は有給休暇の消化は認められているのに、自己都合の場合はダメなのでしょうか。
7)派遣社員。派遣会社を退職するに当たり「有給休暇は買い取ります」と約束してくれたのに、給料明細を確認してみたところ入っていない。会社に電話したら「払う義務はない」と言われた。こういう場合はどうしたらいいのか。
8)長年働いていた派遣での仕事をやめた。辞めてから派遣社員にも有給休暇があることを知った。とても悔しい。今からでもなんとかならないか。
9)勤続3年半。有給休暇は、入社以来数日しか使用できていない。有給休暇を全部消化して辞めた社員は誰もいない。労基法ではどういう決まりになっているのか。退職時には全部使えるのか。
10)アパレル業界。毎晩夜9時〜10時までの残業で健康を害し、不眠にもなり辛い毎日、高熱が続き倒れた。救急車で運ばれ、心肺停止の重体で入院した。医師は「労基署に届けたら」と助言されたが、労災申請はしなかった。復帰後、社長から「有給休暇の使いすぎでマイナスだから給料の残業代分から引くから」と言われた。
11)正社員。入社以来3年間一度も有給休暇を使っていない。会社に請求したら「社員は一人だけだから取らせない」と答えてきた。
12)会社から以下のメールが送られてきた。「退職時に有給休暇の取得を請求された場合、会社は時季変更権を行使できなくなるので、有給休暇の本来的な意味合いも効果もなくなるので、退職時のモラルに欠けた一括取得は認めない」。完全な労基法違反ではないか。
13)有給休暇が新たに支給されるのが辞める一ヶ月前。この場合でも使用する権利はあるか。
14)一日2時間勤務。勤続2年。2時間単位で消化したいが出来るか。
写真・NPO法人労働相談センターで相談を受ける矢部さん
「自己都合退職」であきらめてしまう前に
―特定受給資格者・特定理由離職者って?
「解雇通知を突きつけられた」「会社から退職を勧奨されたので退職届を出してしまった」「賃金未払いが長い間続いている」「賃金カットで給料日を迎えるのが辛い」「雇止めされそう」「会社が遠方に引越しして通えなくなった」「体調不良で辞めざるを得ない」―こんな事情があるのに自己都合退職扱いで、失業給付受給時に不利になり、涙をのんだというかたも多いのでは?
ここで改めて、特定受給資格者・特定理由離職者制度を”おさらい”しておきませんか?
「特定受給資格者及び特定理由離職者」制度をご存知でしょうか。
これは、会社の倒産や解雇はもとより、労働契約時に提示された労働条件と事実との著しい相違、賃金未払い、長時間労働等が原因で労働者自身の責によらず離職を余儀なくされたとき、あるいは入社して間もないうちに疾病のため退職しなければならなくなったなど「正当な理由のある自己都合」で離職した場合は、失業給付に関して通常の所定給付日数にプラスアルファが付くというものです。
しかも、受給資格期間は通常の「1年」の半分である「6カ月」ですから、“使い手”はかなりあると思われます。
たとえば、引き続く賃金未払い、15%超の賃金カット、3カ月にわたる月45時間超の残業、やむを得ない住居移転による通勤困難などがもとで退職した場合、これまで会社によって「自己都合」とされていませんでしたか?
実はこれらすべて特定受給資格又は特定理由離職要件に該当します。事実を裏付けできる証拠資料等があれば、迷わず、ハローワークに異議を申立てましょう。
この際特定受給資格者及び特定理由離職者制度を学習し、退職にあたっては、資格者に該当させるための「条件探し」「環境作り」をすることが、会社の不当性に対抗する強力な手段であろうと判断します。
皆さんぜひ、特定受給資格者及び特定理由離職者についての認識を深め、より有効に活用していきましょう。
詳細は、http://www.rodosodan.org/center/tokuteijukyu.htmでご覧ください。
みなさんへ
2013年6月にNPO法人労働相談センターと東部労組に寄せられた「職場のいじめ」相談メールをまとめて報告します。
職場内の上司や経営者による好き放題な横暴さは止まることを知りません。ワタミに代表されるブラック企業は、決して特別な例では無いのです。あらゆる会社、職場から寄せられる訴えの内容はどれも切実で深刻なものばかりです。
一刻も早く、すべての職場からいじめ・嫌がらせ・パワハラを放逐しましょう。
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「職場のいじめ・嫌がらせ・パワハラ」メール相談事例(2013年6月分)のまとめ
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2013年8月26日
1) 職場で仕事中、頻繁に「スケベ」という人がいる。セクハラや嫌がらせにならないか。
2) 保育園園長の異常。保育士たちを叱りつける時「親の教育に問題がある」「家庭に問題があると生まれつき仕事が出来ない」等の嫌みを度々言う。そのため辞めていく保育士も多い。
3) 女性社員。社長が「二人だけで飲もう」と執拗に誘ってくる。余りにも強引なのでやむなく応じると、今度は「温泉に行こう」と言い、アパートまで押しかけようとしてきた。連日エスカレートし、ほとほと参ってこの数ヶ月声もでないほど健康も壊れ追い詰められている。
4) 勤続16年女性事務員。部長らの私への発言「自分なら家庭に入って働かない」「君の仕事は誰にもできる」がパワハラに当たるか。3年間我慢してきたが、限界です。
5) 職場で上司と不倫している女性上司が部下に威張りちらす。
6) 出版。第一子の出産に、社長は「育休を取るな」「育休関係の手当の申請も面倒だからしないように」と言われた。なんとか3ヵ月だけ育休をとり、復職後の時間も短縮してもらったが、仕事の量は以前のまま振り分けられるなど理不尽な仕打ち。
7) 社長がヒステリックで、毎日特定の人をいじめ、罵声を浴びせてくる。社員全員奴隷のように働いている。
8) 製造現場。無資格なのにクレーン操作を強要される。
9) 犬の美容院。毎日夜8時9時まで残業。残業代一切でない。たまにお菓子がでるぐらい。各種の社会保険も未加入。2年間は研修生。3年目に正社員になれる。ここでようやく有給休暇が使える。
10) 入社して4ヵ月間、一人の上司が私だけに怒ったり無視したりしていじめてくる。毎日電車で泣きながら帰り、家でも泣いている。生理も遅れるなどもう限界。死にたい。
11) 接客業。10時間超える勤務は当たり前。それでいて一円の残業代もでない。休憩時間もせいぜい30分あるかないか。
12) サービス残業を拒否したり、有給休暇を使ったことで直属の上司から怒鳴られたり、仕事を干されたり、一切の残業を禁止されるなどのいじめにあっている。
13) 営業。飲み会でリーダーから「お前は気合いが入っていない」と立たされて何回も蹴られるなどの暴行を受ける。営業所長はただ笑ってみているだけ。ずっと耐えるしかなかった。どこに相談したらいいか。
14) 社長のワンマン。少しでも刃向かう社員には昇給を極端に下げる。お気に入り社員には倍額の昇給。社員が室内30度を超えたとクーラーを付けようものなら、無言で消される。常に感情的に一方的に話してきて、社員との話し合いの余地など皆無。
15) うつ病で休職した。復職したが、上司から「一番忙しい時に休んで」「君がいなくても仕事はまわっている」と嫌みを言われ、と同時に職場の全女性たちからの無視が始まり、一言も会話の無い状態の日々が続いている。賃金も大幅に下げられた。
16) 親会社のK課長は「責任はすべて下の会社に押しつけ、頭越しに押さえつけている」人間。何かあれば感情的に罵倒され、仕事を貰っている立場上、誰も意見など言えない。こんな非合理な事をどうしたら無くせるでしょうか。
17) 介護。社長が介護スタッフに対して、毎日のように怒鳴り、女性にも手を上げたり、みんなの前で土下座させ謝罪させる。辞める人には罵声を浴びせる。社長だからと言って許されるのか。
18) イオン○○店。食品レジ。上司が、自分には甘く他人には厳しい人で、人が失敗すると必要以上に説教して追い詰める。それが原因で健康まで壊した。社会保険も入れてくれない。助けてください。
19) 介護。入ったばかりの職場。ちゃんと大きな声で返事をしているのに、上司から「仕事が遅い」「声が小さい」と怒られる。
20) 大学1年の女性。百貨店のデパ地下の惣菜屋でアルバイト。毎日毎日きつい言い方で注意され、8時までの仕事なのに、私だけいつも夜10時まで残り、生ゴミの廃棄などさせられている。「○○死ねばいい」と言われたり、舌打ちしてきたり、自宅に帰ってからも泣いている。
21) 日本企業の香港法人社員。同じ業務をしても日本法人スタッフには中国出張手当が毎日でるのに、香港法人スタッフには土日祝日しかでないなど手当に雲泥の差が付く。
22) 女性事務員。勤続5年。先輩社員が匿名のツイッターで社員の悪口をあること無い事を暴言的に書き殴っている。みんな何時自分のことが書かれてしまうかと戦々恐々の毎日。
23) 学習塾。一日13時間働いても日当8000円。日々「休むな」「寝ずに答案分析しろ」「成績上げられないならやめろ」と暴言を浴びせられ、プリントを投げられる。
24) ビジネスホテル。夜勤のフロント業務はひとりしかいないため、休憩が全くとれない。その上、残業代も付かない。人がいないから有給休暇も取れない。社長は「お前らが無能だから売り上げが伸びない」と怒鳴り散らす。
25) 派遣社員。インフルエンザや家族の病気で休んだ事が原因なのか、同じ派遣社員の先輩からきつい当たり方を受けはじめた。これが原因で健康を害し、メンタルクリニックに通院している。
26) コンビニ。夜勤専門の非正規社員。細かな注文や難癖に困っても、本社社員は気が小さくて何もしてくれない。
27) コ○○○スという有名会社の同僚社員から、何度も殴られた。会社は「原因は私に甘えがあったから」と加害者になんのお咎めもない。上司の暴言もあり、超ブラック企業だ。訴えたい。
28) 事務員。風邪で休んでいる間に、机の引き出しを勝手に開けて物色され、「会社の備品の小物が入っていた」と騒がれた。こんな事が許されるのか。
29) 上司は事ある毎に「お前は頭がおかしい。精神病院に行け」と連発する。おかしいのは上司だ。
30) 全国展開の店舗スタッフ。盗難事件が続いていて、犯人と疑われた。知らない男性二人から「犯人は商品を盗んで、どうやって儲けようとしているか」と尋ねられ5時間も尋問を受けた。社長も一緒になって脅迫まがいの罵詈雑言を並べてきた。全く無実なのにひどい。
31) 警備会社セ○○○ル警備保障。上司のパワハラがひどい。胸ぐらをつかまれ、罵倒される。「殴るぞ」「俺は自衛隊出身だから、こんなのはいじめとは言わない」と脅され、一日中悪口を言われ続ける。一日13時間の長時間労働で、その上9連勤など日常茶飯事。
(8月6日 ニチガス本社前行動)
組合つぶしの不当労働行為は明白!
東陽ガス・ニチガスを労働委員会に申し立て
東陽ガス(株)による組合つぶしが激しさを増しています。一方的な業務廃止通知に続き7月29日付で「解除通知書」と題した書面を組合員に送付。内容は、組合員と東陽ガスとの間で締結しているすべての契約を8月31日をもって解除する、というものでした。文言上はありませんが、「すべての契約」に雇用契約が含まれていることは明らかであり、これは事実上の解雇通告です。
加えて8月21日、またも組合員に東陽ガスから書面が送付されてきました。「会社解散」の通知でした。
組合員を全員解雇しておいて、戻るべき職場を「解散」と称して消滅させる。職場ごと組合をつぶす、組合をつぶす「ための」解散であって、不当労働行為であることは火を見るより明らかです。
しかも、解散にともなう債権者への精算を取り仕切る「代表清算人」にはニチガスの顧問弁護士事務所(日比谷パーク法律事務所)所属の西本強弁護士が就任しているのです。
8月9日、東陽ガス支部は業務廃止・組合員員解雇について東京都労働委員会(都労委)に不当労働行為救済申し立てを行いました。また、東陽ガスの実質上の親会社と言える日本瓦斯(ニチガス)の団体交渉拒否についても救済申し立てを都労委に行いました。
会社は経営者だけのものではありません。そこで生活をする労働者に何ら責任をとることなく一方的に会社をなくすことは許されるものではありません。また、正当な権利を求め声を上げた労働組合を会社ごとつぶすことについても絶対に許されるものではありません。
東陽ガス支部はこの不当労働行為を追及していきます。
東陽ガス(株)による組合つぶしの会社解散を許さないぞ!
ニチガスは団体交渉に応じろ!東陽ガス解散の責任を取れ!
(写真・NHKテレビクローズアッブ現代でも特集)
2013月7月分にNPO法人労働相談センターと東京東部労組に寄せられた「辞めたくても辞めさせてくれない」労働相談事例の抜粋報告です。
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「辞めたいのに辞めさせてくれない」相談事例の報告(2013月7月分から抜粋)
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2013年9月2日
1) ○○○○○化粧品。事務員。ずる賢い社長ら経営陣は、ネズミ講のような違法な事をさせている販売員をたくさん抱えているし、販売員から何度も訴訟も起こされている。先輩社員が「こんな会社一刻も早く辞める」と次々に辞めていく。残された私もすぐに辞めたいが、怖くて言い出せない。
2) サービス残業は当たり前。入社時に提示された労働条件とまるで違う。自腹すらさせられる。身体の不調を訴えて退職したいと伝えたが、「辞めるまで半年はかかる」と言われた。退職届も受け取ってくれない。
3) 金融。飲み会や二次会に参加しなかった事で、上司から個室に呼び出され一時間にわたり「何故参加しないのか」と叱責された。転職が決まり退職を申し出たとたん「支店全体の評価が落ちる、迷惑する。」「そんな転職を許す奥さんも非常識」と連日にわたり個室に呼び出され尋問のような扱いを受けている。
4) 妊娠し切迫流産の危険性があり、診断書をだして休職した。このまま退職したいと会社に伝えたが「とにかく一度復職しないと退職は認めない」と言われた。
5) 正社員。退職届を出したら「アルバイトでないのだから、社員には責任がある。3ヵ月前に届けろ」と言われた。
6) 上司からのセクハラとパワハラを受けている。会社は「愛情があるから注意するんだ」とまともにとりあってくれない。耳鳴りや目眩もしてきた。辞めたいと何度もかけあっているのに認めてくれない。円満退職をしたいがどうしたらいいか。
7) 全国チェーン展開の日本一忙しい店舗で一人勤務のパート。休憩もなく、トイレにも行けない。家族が急病でも休ませてくれない。去年からずっと辞めたいと言っているが「どうしても辞めたいのなら、身代わりを一人連れてこい」と言われている。「生贄」を渡すような事はしたくない。
8) 有名な店舗や個人宅の清掃会社グループ。月に一日ぐらいしか休みがとれない。夏場は特にひどい。今も5月から4ヵ月間休んでいない。労働時間も朝7時には出かけて、帰宅するのが早くて夜の12時。遅くて夜3時。そしてそのまま朝7時には出かける。徹夜で朝帰宅し、仮眠してまた昼に出かける。これほど働いても給料は低く、残業代もでない。本当は辞めたいが今辞めると会社に迷惑をかけるので言い出せない。
9) 福島の三次下請け会社で除染労働。体調を崩し退職したいと伝えたら「辞めたら二次下請けから仕事を貰えなくなる」「自宅まで行って親と話す」等々脅し的なことを言われた。
10) 私立大学で3年契約任期付き教員。契約の切れる2014年から他の大学への移籍が決まっているが現在の担当科目の後任が不在のため、大学側とのトラブルが予想される。ブラック企業の特徴をかなり備えている大学なので心配だ。
11) 一日12時間〜13時間労働は当たり前。残業代は無い。休みも一年通して50日くらい。退職届を出したが「話し合おう」と受け取ってくれない。
12) 夫は、20年間、毎朝4時半、5時半前に家を出て仕事に行き、夜は20時に帰宅。会社へは毎月200万円を下らない利潤を上げて貢献している。それなのに社長からはいじめられ、残業代も無く待遇も低いまま。辞めたいと伝えたら「お前が辞めたら仕事が回らなくなる。現場仕事が出来なくなる」と言われた。
13) 自分が責任者の部門が赤字続きで精神的、肉体的にも追い詰められていて「退職したい」と申し出たら「辞めるなら、赤字分に対して損害賠償請求を起こす」と言われている。
14) 色々な現場に派遣されて、下請けとして働いている。ある派遣先の会社からとても可愛がられ就職を勧められた。自分もぜひ勤めたいと今の社長に転職を伝えると「自分の都合で決めるな」「天狗になるな。言っておくがお前は使えない」「お前でなければ殺している」と言われた。
15) 上司に退職の意思を伝えたら「すぐに辞められると思ってないやろな」と言われ、退職の希望日も伝えたが全然返事をくれないまま話は終わった。
写真・8.30団交で、
布目啓太専務に支部結成通知書を読み上げる東部労組布亀千葉支部委員長
布亀千葉支部が結成されました
≪会社、組合員には業務委託の強要はしないと約束!≫
7月26日、布亀の牛乳配達の千葉県内のDCで働く仲間が立ち上がり、あらたに全国一般東京東部労組布亀千葉支部を結成しました。
布亀は、このかん全国の牛乳配達のDCで働く労働者に対して、「業務委託か退職かどちらか選べ」と強引に迫り、多くの仲間が泣き泣きサインをさせられています。
そもそも、本来雇用した労働者には、会社は、失業保険や健康保険などは絶対に加入させなければなりません。残業代も深夜手当も休日出勤手当も有給休暇も与えないといけないのです。悪徳企業が、そのお金をカットするために行うのが「偽装請負」です。
布亀でも社員から業務委託にさせられた仲間たちは、みな毎月3万円、4万円も収入が下がっています。生活できないため辞めた人もいます。
8月30日、東京東部労働組合の本部事務所で、布亀千葉支部と会社との第一回団体交渉が開催されました(上写真)。
会社側からは、布目啓太専務ら2人が出席しました。布亀千葉支部からは山田委員長以下5名と東京の東部労組布亀支部役員4名が応援で駆けつけ、東部労組本部矢部書記次長、長崎副委員長と計11名が出席しました。
千葉支部は支部結成通知書と要求書を読み上げました。
要求の一番目が「業務委託の強要はやめる事」です。また、週40時間を超える労働時間や時間外のミーティングに対しては残業代を支払う事、ガソリン代等自己負担を無くす事、昇給やボーナスを支給する事等を支部書記長が一つ一つ読み上げ、千葉支部組合員みんなも拍手をして応援しました(写真下)。
この日の団体交渉の席上で千葉支部の組合員の怒りが爆発します。
「月11万円でどうして暮らしていけるか」
「千葉は配達区域が広く、ガソリン代も4万5万かかる。会社のガソリン代補助金はあまりにも低すぎる」
「毎月ひかれる300円はなんで引かれるのか明らかにせよ」
「営業や集金は時間外で働いている。本来労働時間であり、残業代がでるべきだ」
「明治乳業は、我々のこのような実態をわかって、布亀と契約を結んでいるのか」
この組合員の切実な真剣な訴えに、布目啓太専務はタジタジとなり、「弁護士と相談してお答えする」を繰り返しましたが、「組合員には、業務委託の強要はしない」とはっきりと約束しました。
残された課題は次回以降交渉していきます。
千葉県内で働く全ての布亀の牛乳配達の仲間の皆さん!
泣き寝入りする事はありません。我慢しないで、ぜひ、全国一般東京東部労組(布亀支部担当 矢部宛て)まで連絡下さい。
電話03−3604−5983
葛飾区青戸3−33−3野々村ビル1階 担当矢部
(写真下・要求書を読み上げる)